本のムシはやがて蝶になる

感性を磨き続けたいアラフィフ主婦の読書記録。好きなジャンルはアート、音楽、メンタル、生き方など。ちょっぴり繊細なHSP気質。

【読書記録】『志村流』志村けん 著

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志村けんさんが52歳の時に書かれたもので、

生き方や考え方がよくわかる内容でした。

 

子供の頃に笑わせてもらった志村けんさんに、

今度は人生について教えてもらえる本。

 

語り口調で書いてあるので、

一緒に食事をしてお酒の席で

お話ししているような感覚になります。

 

常識や礼儀を大切にされ、

とても真面目でシャイで慎重なタイプ。
そして笑いに対して情熱的で職人的。

常識を重んじながらも
“ちょっと前の常識、いまの非常識“
と時の流れに敏感で柔軟性もある。

 

“オレはいつでも

『個性は変人、常識は凡人』でいたい

と思っている“

 

“お笑いみたいなものでも、

常識を知らないと

本当のツボというものがわからない"

 

そして、

ひとつの笑いのために

裏ではかなりの下準備をされ、

念入りに何度もチェックされている。

 

“その場でアドリブなんていうのは

やらないし、嫌いだ。

アドリブのように見せて、

その実、最初から仕組んであるという

スタイルだから、即興的なものは苦手。“

“成功の鍵って意外と地味なところにある、

というのがオレの持論だ。"

 

やっぱりプロは下ごしらえもプロだ。

 

『あえて2番手、3番手狙い』
“ガムシャラにトップスピードで

瞬間的に走り去る人生もありだと思うけど、

マイペースで、

そこそこの位置でずーっと走り続ける。

これがオレ流の『継続は力なり』“

 

“マネがマネーを生む“
職場ではデキる人の行動パターンを

マネしてみたり、
成功している友人のやっていることを

マネしてみる。

 

マネが基本。

マネを上手に出来ない人が、

それを超えた独自のテイストを

作りあげるなんて、かなり不可能に近い。“


“マネを徹底すると、オリジナルが見えてくる“

 

これは自分の趣味である

ピアノや絵画とも通じる。
絵も模写してテクニックを研究するし、

ピアノも先生の弾き方や出す音を

マネして覚えていく。

 

最後に


目的を見失ったらゼロに帰ればいい"
困った時、悩んだ時は原点に帰る。
何度も見直す。

志村けんさんはこれをずっとやってきたそうだ。

もったいないから何とか

立て直そうと思わずに

一から作り直した方がかえって

無駄にならず時間も早い。

何事においても本来の目的を

見失わないことが大事。


“うまくいかなくなったら、もう一度、勇気を出して、原点に帰ってみる。"


と初心に帰ることの大切さを

語って締めくくっている。
説得力がありました。