本のムシはやがて蝶になる

感性を磨き続けたいアラフィフ主婦の読書記録。好きなジャンルはアート、音楽、メンタル、生き方など。ちょっぴり繊細なHSP気質。

【読書記録】『手のひらのトークン』安西水丸 著

f:id:yellowbooks:20211003132337j:image

 

安西水丸さんは私が20代の頃憧れていたイラストレーター。


安西水丸さんのシンプルでよどみのない線、見るとすぐに水丸さんの絵だとわかる独特のタッチ。
どこか力の抜けた感じが好きでした。

 

先日、たまたま古書店でこの本を見つけて
『あ、あの水丸さんの本だ!』と思って読んでみたら
読みやすくておもしろい。

 

小説家やエッセイストとしても幅広く活躍され、
多才な方だったんだなと今さらながら知った。

 

この本は水丸さんの日記のような小説。
1960年年代後半、勤めていた電通を辞めて、
アメリカのNYに渡り、
アメリカの広告制作会社で働きながら
当時付き合っていた彼女を呼び寄せてNYで過ごした日々を綴っている。

 

ベトナム戦争サイケデリックアートの時代のニューヨーク。
小説の中で彼女とよく映画を見に行くシーンが出てくる。


その頃流行った映画や音楽のことも知ることができて
ニューヨークに住んでいるような気分になれた。